動かすパワー

大きなモノを動かせる人は

凄いと思います。

またパワーがあるのでかっこいいです。

 

いまでは熱い人はあまり見かけなくなった気がしますが

気のせいだと思います。

情熱を隠し持っている方はたくさんいるはずと

思っています。

遺伝子の中に先祖のしてきたことのプログラムが

組み込まれているからです。

 

ある時は

畑を耕し作物を育ててみたくなったり

大工仕事をしてみたくなったり

料理の腕を奮いたくなったり

土をこねて器を創ってみたり

絵を描いてみたり

旅に出たくなったり

誰かとお話ししたくなったり・・

勉強したくなったり・・

 

先日から時間の取れた時に

読んでいた

手塚治先生の火の鳥ですが

秀逸です。

 

幼き頃にはよく分からなくて途中で眠くなってしまい

内容が頭に入ってきませんでした。

漫画というよりは

漫画という分かりやすく読みやすい媒体で

哲学や心理学を教える感じです。

 

今なら・・伝えたい事がなんとなく分かります。

 

先人たちは

いろんなカタチで思わぬカタチで

いまのわたしたちに伝えてくれます。

いつの日かわたしたちも先人になります。

その後の世界にどんなことを残せるのでしょう。

 

筆 一月三舟

 

 

 

火の鳥

よく見る江戸時代の器に描かれる染付の図柄に

鳳凰があります。

 

手塚治先生もストーリーの題材にした

火の鳥です。

 

不死鳥とも呼ばれますが伝説の鳥獣です。

 

いま、手塚治先生の『火の鳥』を1、2巻読んだところですが

惹きこまれますね。

そして考えさせられる読み物です。

考えるな感じろ

ブルース・リーに云われちゃいそうです。

 

ではブルース・リーさんがでてきたところで

感じるままに

行って来ます。

 

筆 一月三舟

つきとぼうず

最近、時間をみつけては栃木へ日帰りで行っています。

 

帰り道の途中

たいてい寄り道をします。

のぼうの城で有名な『忍城』がある行田市

街の歴史の中で足袋の街として栄え

藏がたくさん立ち並びました。

時は流れ、今では蔵としての役割から鞍替えして

お店となっている蔵が多数あります。

 

そのうちの一軒で藏をリノベーションして

マスター手打ちのお蕎麦と

美味しいお酒の飲めるお店があります。

店内には控えめなアンティークと

ダイナミックに活けられた花や木も

瞳に栄養を与えるおいしい味付けとなっている

アーティスティックな空間です。

 

本日はぼうずだったことを告げます。

ぼうずとは花札の一枚です。

 

こんな日もあるさーって

今を受け止め

はい。次。

になるためにはリフレッシュも大事な栄要素です。

美味しい料理と楽しい会話とリラックスした時間を

過ごすと自然に身も軽くなります。

人と話すとその人の視点や考え方を知り

自分のなかにあるものと混ざり合って

あらたな発見ができます。化学反応が起こって来ます。

『元気になったから帰るね』

と今後の予定を話します。

未来の約束をして

『またね』

あちらも

『お気を付けてっ!』

と元気に送り出してくださいました。

 

走り始めた車の窓から

薄暗くなり始めた空に大きな白い月が見えました。

見守られている。

包まれている。

付いてくる。

 

ほほ笑みかけてくれるような

まんまるくりくりのお月様(これまたぼうずですね)を見て

また気持ちを新たにするのでした。

 

筆 一月三舟

 

 

 

 

 

湧き水のごとく

湧き水の五徳

 

天然素材ヒロロ草のバッグを創られている方と

栃木で出逢って数日しか経っていない日曜日、

なんと

埼玉へ『ひょっこり』(流行ってますね)

来てくださいました。

 

あの時とおんなじ

『え?』

『うそでしょう?』

『栃木から来て下さったのですか?』

『こんなに早く来てくれたなんて・・』

『嬉しいです!』

と吃驚し、平穏な凪から

さざ波へとお店の空気が変わります。

 

驚かせたりすることがすきそうな静かな笑顔が印象的です。

茶目っ気があり

行動力と興味の幅がある方なのかなと

思い、こころに嬉しさの波が立って来ました。

 

なにもかも

失くした(実際にはなにもかもではなく、あるものはあり、

失くしたものもあったのですが・・)

と思っていたときから

考えると

生かしてくれる言葉のひとつひとつに救われてきました。

そして出逢ったひとの数と

新しいつながりにも有り難く感じています。

 

思えば

これも私の忘れていた眠らせていた才能のひとつでした。

 

壁をつくる

枠をつくる

こうでなくちゃいけない

それが普通なのだと当たり前なのだと思い込んだその日から

幅が狭くなってしまっていたのだとひしと感じる近頃です。

 

気になること、気付いたら後回しせず

すぐとりかかってみることを念頭に

時間のかかりそうな事柄は頭の片隅に

時間がとれたときには再びとりかかる。

なるべくお応えしようとしています。

 

ヒントやお題も楽しもう。

 

自分の素敵なことや素敵なものとともに暮らそう。

 

だれしもいつからでも成長できる。

 

少し毛色が変わりまして

 

今朝がた入ったキーワード『春画』について。

オープンにされずタブー視されることの多い(?)男女の営み

(うまい言い方が浮かびません。

本来は神秘的なことであるはずです。)

がアートへ昇華・認知されつつあります。

 

浮世絵の世界のひとたち・絵師が残された木版画

猪口の高台内に描かれた作品の数々があります。

人間の欲のひとつから生まれた作品たちです。

需用と供給の濃縮されたミクロ版といったかんじでしょうか。

ですが手を抜くことなかれ

北斎など現在では著名で秀逸な作家さんがいる

浮世絵に関して云えば

絵師が描いたモノを木版画に掘り起こし

刷り上げる。

猪口に関して云えば

こんなにも狭い空間に緻密に描きあげたのには、

かなりの腕と技がいったのではないかなと

うーむと唸ってじっと細部まで見入ってしまいます。

しかも猪口は呑んでいるうちには見えず

もうご馳走様と猪口をひっくり返すと

見える仕組みであったりして

或る意味なかなかの遊び心があったりします。

 

芸術作品は素敵。作品を作り上げるまでに作品と向き合い

これがいまできるいちばんのモノですと

細部に響き渡る美の結晶。

 

どの作品も素敵。

たとえクールであっても熱と温かみをうちに秘めたアート。

 

栃木からの来訪者さんの笑顔と背中を見て

さらさらと流れでる透き通った湧き水の如く

さらに実感するのでした。

 

 

筆 一月三舟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

里山ステージ

イメージをカタチにするお手伝い。

素敵になれるお手伝い。

 

すっきりさせてブルーベリー園が見えるようにしよう。

伸びすぎた桑の木を切ったら

道路から見たときいいかもしれないね。

そういったちょっとした目線

そういったちょっとした一言で

じゃあ、草刈りしちゃおうか!

やってみよう!が発動します。

 

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刈り進めています。

下草も蔓も覆いかぶさっていたものを刈り取って

木の枝を切れるようにしていきます。

床屋さんみたいにぶいーん、カットカット!

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これが桑の木です。

桑の木は成長が早く、一昔前は養蚕に使われていました。

蚕が繭になるのですが

蚕が吐く糸が絹糸になり

糸を紡いで織ると布になり

着物となりました。

桑はお蚕さんのごはんとして養蚕をする家庭では

桑の栽培もしていました。

 

お針箱の材料としても使われていたりします。

幹は柔らかく、刈り払い機でもやり方と幹の太さによっては

切れました。

一時間も集中して取り組んでいると

かなりの運動量です。

最近ではデスクワークの比重が多いので息切れしてきます。

 

『もうお昼だから休憩しよーう。』

の一声でランチタイムになりました。

ふーう。いい汗かいた。

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みんなで小さな座卓を囲んで

青空食堂でのランチタイムです。嬉しいな。

男の賄いを用意してくださいました。繊細かつ豪快です。

畑で採れた玉ねぎ入りの味噌汁に

直売所で買ってきた地粉のゆで麺を水で洗った

し〇だやさんの流水麺みたいなおひるごはんです。

んー。おいしー。

埼玉県民にとってうどんはソウルフードです。

法事のあとや会合の際には

うどんが持たされたのを思い出します。

身体にいいことしたあとの

身体にいいものが沁みわたります。

ザ・アウトドア

里山満喫です。

 

長い休憩を挟んでからの作業です。

どんどん仕上げて行きます。

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小道の向こうにお茶の垣根があります。

垣根の向こう側にあるのがブルーベリー園です。

手前の藪を取り払って

丘の上のブルーベリー園が見えてきました。

 

こちらで

・ブルーベリー摘み体験

・ちごさわ探検隊による里山さんぽ

・木蔭のゆらゆらハンモック

をご用意して

里山を半日でまるごと味わえる楽しめるイベント

『あそびにこない?』を7月28日土曜日に行います。

 

参加費あります。

出張カフェのワンドリンク付きです。

三人でのコラボ運営企画です。

予約先着30名とさせていただきます。

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『あそびにこない?』

ラッパのような

鈴なりのブルーベリーからの囁きも聴こえてきます。

 

 

興味を持たれた方はまずはお問い合わせください。

詳細をお知らせできます。

 

ichigetsusansyu.bluep@gmail.com

 

あそびにくるまでには

まだまだ進化していくとおもいます。

すっきりさせたら

更にいろんなアイデアが飛び出してきました。

進化の過程もお楽しみに。

 

筆 一月三舟

 

 

 

 

 

 

 

 

八百比丘尼

おはなしをしていたなかで突然脈絡もなく

八百比丘尼って知ってる?』

と聞かれました。

 

ふいになにか気になる言葉がでてきたとき

ピーンと琴線に触れ

知りたくなります。

分かりたくなります。

あとから意味が繋がってくることが多いです。

どこかの誰かが

自分になにかを伝えようとしている。

真剣に聴きます。

気になることは調べます。

諸説・伝説・伝承がありました。

 

他所から来たひと(異国の人)からもてなしを受けることになったが、ご馳走とは上半身が人で下半身は魚といった人魚のようなものから作られた料理だった。気味悪がって箸をつけずにいたが、

16歳~18歳くらいだった娘がつまみ食いした。

それは美味なるものだったらしいが、食べたその時から

歳恰好は娘のまま800歳まで生きたというのが大筋の話です。

 

昨日の旅は

哀しみの旅でした。

とても素敵な笑顔で話している方々でしたが、

兄弟の中でとうとうじぶんだけになってしまった。

亡くなったお父さんが

『おい。起きろ。』

と夢枕に立ち、目覚まし時計のように起こしてくれる。

近所のひとがまだ若いのに亡くなってしまった。

と憂いと涙をにじませていました。

 

ひとときではありますが

見知らぬ自分に話しをして

充満する悲しい気持ちが少しは減って

空いた隙間に明るい気持ちが入っていってくれたら

たとえ気休めでも明るい兆しがみえてきたらいいなと

願っています。

 

八百比丘尼

不老不死となり、

親も夫も兄弟も年老いていっても、

亡くなっても

なお娘の姿のまま歳を取りません。

 

哀しみが果てしなく続き、孤独を繰り返す中

諸国を廻る巡礼の旅に出ます。

旅先で出逢う方々を癒し、腕の中で看取る。

800歳のころ、ようやく故郷の若狭に戻り

諸国を巡る旅に出る前と変わらずある、

海の青さを見て洞窟に入りました。

生きてるのか亡くなったのかは分かりません。

大地の胎内のなかでゆっくり休みたかったのかも

癒すことで癒されたのかも

籠ったまま静かに見守っているのかも

分かりません。

 

伝説のお話しです。

 

あちこちを巡り

いくつもの人生を聴かせていただいています。

古道具からも歴史のなにかが見えてきます。

バックボーンでしょうか。

あなたの頭の中の絡まった紐を解くことも楽し。

歴史を紐解くもまた楽し。

 

八百比丘尼 美しくも悲しい 哀しくもたくさんの人と出逢い、

幸せを看取り幸せを感じたひと。

 

 

筆 一月三舟

 

 

 

 

天然素材のバッグから感じた行商の役割

なかなかの人懐こい笑顔に癒されています。

人を怖がっている反面

人が好きです。

 

昔から自生している草を編み

ゆがいたり乾燥させたり

縄をなったり

してバッグを創っている方に出逢いました。

 

福島の南会津と云われる三島地方では

里山ならではの自然素材を使った編み組み細工が

伝統工芸品として今も愛され創られています。

昔のものは背中に背負ったり、腰にぶら下げて

おもに山菜採りや野菜の収穫など

生きるための生活の中にあったのでしょうね

と思われる形状をしています。

今では天然素材のお洒落なタウンバッグとして

街中や普段のファッションに合うようにデザインされています。

そのことは

この仕事につき、各地をまわるようになって

知りました。

 

そして福島のものだとばかり思っていた

信じ込んでいた編み組みバッグを

栃木の里山で創られている方に出逢いました。

吃驚して

『わあ、すごい!』

『ちょっと写真とっていいですか?』

『ちょっと触っていいですか?』

『ちょっと上がっていいですか?』

『これは買っていかなくちゃですね!』

『これはどうかな?』

『こっちもいいな』

『すごい』

『うそでしょう?』(嘘ではありません。現実です。たぶん認め、認識するのに時間がかかり回路がおかしくなって、現実逃避した言葉です。)

 

なんて普段はひとの話をよく聴いてますが

矢継ぎ早に自分のことばかり・・

 

静かなる作家さんは

びっくりあたふた質問している

自分を横目に

静かになにかをとりだしたのでした。

 

これまた『えー?なにこの冊子?作ったの?この名刺すごい!』

とこれまた『なに?なに?なに?』の連続で

すっかり興奮マックスの状態でした。

 

一個のバッグを編み上げるのに約一か月弱くらい

かかるそうです。

その前に草をとったり、茹でたり、乾燥させたり

縄にしたりの準備もあるでしょうから

かなりの手間と時間がかかります。

芯棒強いこころがいりますね。

 

この仕事が面白いところは

普段の生活では知り得なかったかもしれない

逢えなかったかもしれない

人やモノに出逢えることです。

 

昔の人は行商さんからあちこちの情報を聴いたのだなあ

といまさらながら思います。

あそこの地ではこういったものが流行っているよとか

あそこは○○で栄えているよとか

物々交換と

情報交換と

社交の場がやってくる。

 

栃木の地では

よく昔は行商さんが来たんだよ。

とか、

最近では珍しいね。

と云われます。

そして

たまにはお茶しにきてね。

また寄ってね。

とも云われます。

温かく迎えてくださるのでこちらもほっこりします。

(じいちゃんの生まれ育った地なので気が合うのかもしれないなと

おもいつつ・・)

また会いにいきます。

 

筆 一月三舟