古い建物の魅力をのこす

侘び寂びもよし

豪華絢爛もよし

 

ぱっと異彩と輝きを放つのは

誰でも気が付きます。

 

好み的には侘び寂びの奥深い部分にも多く惹かれます。

どのような日常で使われてきたのか・・

これからどのようにしてそのモノの個性を

素敵に輝きを増すように使おうか・・

ここにあるモノ

を次に生かす。

 

茶人も茶道という

ひとつのモノを引き立てるには

まわりとどう組み合わせるか

昇華させるかを考えていたのではと想いを馳せます。

 

茶碗ひとつ

道具ひとつ

茶室ひとつ

障子越しに眺め愛でる庭ひとつ

 

そのひとつひとつが組み合わさって

ひとつの妙・一体感と成す。

 

そうありたい。

 

本日お越しくださった方は古民家を譲り受け

リノベーション計画中です。

ご自分の趣味と知人の生業を生かして

未来へつないでいきたいとお考えです。

先日からうずうずこころのうちに在ったモノが

その語らいのなかから

ほろほろ溶かされて躰に沁みいり

こころの奥深く感じたのでした。

 

しっかりとした造りや意匠を凝らした古い建モノが好きです。

そのなかに人の手仕事をかいま見ることができるからです。

そのなかに人々の暮らしをイメージすることができるからです。

自分ではいまのところ叶わなかった夢を

実行されようとしている方がそこにいました。

数ある星の中から選んで下さりありがとうございます。

夢の実現へ向けて応援いたします。

次に生かすお手伝いを喜んでお引き受けいたします。

 

筆 一月三舟