成長のラッパの音

ひとそれぞれ成長の段階があります。

 

ちいさなベビー

こどもをみていると

はっと気づくことがあります。

 

0歳から3歳まではいちばん成長が見れるときです。

体重や身長といった目や量りで見えることもそうですが

吸収する能力もめまぐるしいです。

生まれて真っ暗か、真っ白かのゼロからの出発です。

見るものすべてが興味の対象となります。

 

ストローでお茶の飲めるようになった

一歳の子

ラッパのおもちゃを始めて手にしました。

吹いたら音が鳴る

といった行為がまだわかりません。

 

一歳の子の顔の前にラッパを持っていき吹いて魅せます。

一緒に前髪が揺れるほど吹いた風を感じさせます。

こちらを見る目が風でまばたきするほど

声に出して『ふ~う』と息を吹きかけます。

何度もなんども繰り返してみせます。

こうやって吹くんだよと声掛けもしますが

言葉がまだ通じないので

五感で体感できるように

言葉も分かってもらえるようにして見せました。

 

おなじことをやりたがって

ラッパをもちますが、今はうまくできません。

 

まあそのうちタイミングで音が鳴ったらできるようになるよ。

と次にあった時のお楽しみにしました。

 

その夜

動画が送られてきました。

 

一歳の子がラッパで遊んでいます。

口にくわえて

声に出して『ふ~う』と言っています。

言ってから振り向きにこっと笑います。

出来たよといった自信満々のとびっきりの笑顔です。

 

あら早い。

真似しています。

 

ラッパを吹くことまでにはいたっていませんが

『ふ~う』と言っているあいだに

ひょんな拍子にラッパが

『ぴゅぅ』と鳴る時があるでしょう。

そうしたら自分で気づくでしょう。

 

めまぐるしく

出来た!が積み重なって更新されて成長していくのは

大人になってもできることです。

 

こどものような気持ちで新鮮な気持ちでなにごとも

挑みたいですね。

 

そして黙って見ていても

こどもは大人の言ったことをちゃんと耳で聴いています。

いい言葉をつかっていきたいものです。

 

いい機会をありがとう。

また気持ちを新たにリセットして

明日につなぐ今日を過ごしたいと思います。

 

筆 一月三舟