うちに秘めたる炎をどう温めましょう

ハウルの動く城

 

いろんなメッセージと世界観を醸し出している映画です。

見方は多種多様にあると思います。

 

とんがった心・ささくれだった心

吹き荒れた嵐のような心を持っていた魔女がいます。

魔力を奪い取られたことで

荒地の魔女」の心が幼くなり

柔和でかわいらしいおばあちゃんになりました。

自分の心に素直な行動をとっていきます。

心と体が直結フルエンジンです。

自分の欲しいという衝動から城の魂ともいえる炎を自分の胸に抱えて離さない場面が脳裏に焼き付いて印象に残っています。

 

城は一個づつ外からぼろぼろと崩れていきます。

でもただただ炎の揺らめきと煌めきがほしいだけの彼女は(多分)

瞳がキランとなって手放したくなくて

どうしてそうなっているのかを知ってか知らずかぎゅうっと抱きしめています。

そして大多数が怖がる表情をみせるであろう場面にでくわしていてもジェットコースターか滑り台でも楽しむ子供のように瞳はキランとして笑顔で楽しんでいます。

あとさきは考えずに今の状況を楽しんでいるのでしょう。

 

 

アニメ(その当時はアニメーションというよりマンガと言っていました)

が好きでよく観ていました。娯楽といえばテレビの時代でした。

子供のお小遣いではちょっと高価な『アニメージュ』も

たまに買っては読んでいました。

 

風の谷のナウシカ』の連載を読んで育ったのでした。

未来少年コナン』も大好きでよく見ていました。

 

宮崎駿監督作品・宮崎駿監督が凄い人だと知ったのは

ずいぶんあとからでした。ウンチクの知らない子供だったのです。

あまりネームバリューとかブランドに興味がなかったのです。

いいものはいい。好きだからだよ。面白いからだよ。

なんだかわからないけれど食い入ってみてしまうんだよね。

惹き込まれちゃう。

ただそれだけのチョイス。

 

 

知識や前情報を知らずに今では

え?そうだったんだ~!と知ることもあります。

アニオタという言葉を知らなかった(まだなかった?)子供時代。

ドリフの『8時だよ!全員集合』や

歌謡番組にもあまり興味を示さなかった子供時代。

夕暮れまで外で遊んでいたかった子供時代。

そういえば時間の概念もちいさなころはあまり教わらなくて

夕焼けになったら暗くなる前に帰ってきなさいねといわれていたような・・まるで三丁目の夕日みたいですね。

 

大人になったら人に説明するのも上手になったほうがいい。

ですが

感性ですき・いいながあってもいい。意味はあとからついてくる。

歳を重ねたからいえることなのでしょうか。

 

筆 一月三舟