育む種
だいぶ
つながりが見えてきました。
子供がいます。
お世話になった幼稚園は『自由保育』を謡っているところでした。
『自由保育』というと
ただ遊ばせているだけ?
野放し?
お勉強しないの?
お遊戯しないの?
お絵かき・工作しないの?
という声が聴こえて来そうですが
『します!』しますが強制ではない
したいからさせる。
もともと幼児は遊びの中から学ぶ
ということと
発達・興味・成長がバラバラで、特に三歳児などは一斉になにか同じことをするというはすきなことはしますがきらいなことは難しいのです。
ひとりひとりの成長具合
ひとりひとりの興味の対象を伸ばすこと
を細かくみていただいていました。
子供たちは先生をお母さんのように慕い憧れます。
あるときは逆上がりをしてみる。
あるときはポケモンの塗り絵をつくってみる。
あるときは泥団子つくりに役立つよう地面に水を撒いてみる。
発達に応じて興味の種を蒔くことも大事にしていました。
一斉にこれをしましょうとなれば
仕事もしやすいでしょうが、敢えて子供を中心にとらえ
成長をサポートしていただいてました。
運動会も印象に残っています。
かけっこがあります。頭になぜか『風車』をつけて走ります。
ゴールテープはもちろんあります。
走ってると『風車』はくるくる回ります。全力で走っているとたくさん廻ります。目に見えて嬉しいのです。もっと走りたくなります。
もっと走ってしまった子もいたような気がします。微笑ましいですね。
年齢が下の園児たちにも分かりやすくできた競技です。
ビックリ箱という演目もあります。
年長の園児がまるまってちいさくなると隠れるくらいの大きな厚紙に
思い思いの絵を紙いっぱいにそれぞれが描きます。
絵が見えるように外側にして園児は中に丸まって隠れています。
丸い箱ができあがります。
音と同時にぱたんと紙が倒れ、なかから園児がおおきく飛び出し
踊ります。
また紙を起こして丸まって箱になります。
それを音楽に合わせて繰り返すのです。
幼児の本では繰り返しの場面に遭遇します。
『三匹のこぶた』『大きな蕪』など代表的ですね。
繰り返すことによって面白さがわかるし、安心感もあります。
(幼児の絵本については、現在恵泉女子学園学長になられた大日向雅美さんの講演会の際に興味深く聴かせていただきました)
運動会のしめくくりは
風船を青空に飛ばすことです。
いつまでも空を見上げてカラフルな風船をちいさくなるまで目で追いかける。予測不可能な飛び方をしていても瞳は大空に向かってキラキラ輝いています。
大人も子供も一緒に楽しめ成長できる幼稚園だったなと
つくづく感じます。
今はおしまれつつも閉園されてしまいました。
ですが園長先生の想いはこころの根底に流れ
こどもたちはそれぞれパーソナルな道を歩んでいます。
今週はなんだか想い出を辿る旅週間な気がしてきました。(笑み)
筆 一月三舟