欠片の作品展

どこかでお見掛けしました。

 

時代の古い器や漆器・布・建物は

完品で残っていること自体が奇跡だと思われます。

ダメージのある器を見て

素晴らしい作品だっただろうな

と思いを馳せる時があります。

 

金継ぎなどして大事に扱っていたのも

いまでは絵として付け足すアートとして面白いですね。

以前、蜘蛛の巣の模様が繊細に描かれていた器を見ました。

素敵でした。繊細で細かな作業が得意なのはお国柄でしょうか。

誇れる気概です。

 

欠片を集めて作品展をされた方々がいるようです。

面白い部分にスポットを当てられましたね。

カタチも様々でしょうから

素敵な自分好みのカタチに出逢えるかもしれません。

なにもない空間に飾って

『ここのラインがたまらない』

『ここのクランクがいい』

とカタチに惹かれる人もいれば

『こういう絵が描かれていたのだろうか』

と想像も膨らんで

ひとりひとり違う感想と満足感を得られるイベントだなと

思いました。

 

完品でなくてもいい。

そのままでいいんだよ。

そっと教えてくれます。

 

筆 一月三舟