青空の下の作業

クールな表情とは裏腹に

ときには熱い想いが溢れだします。

 

爽やかなさつき晴れの昨日、

埼玉県は利根川近くののどかな田園風景の広がる

とある場所へ

お手伝いに行って来ました。

 

その場所では

リアル鉄腕ダッシュのようなことがはじまっています。

住むひとがいなくなった

昭和の古民家を

掃除し、倉庫兼工房を創ろうという計画に参加してきました。

手入れの行き届かなくなってきた畑は

もうすでに冬の間に開墾してあります。

季節の野菜が花を咲かせ実をつけています。

 

ひたすら

掃除と洗いモノをします。広い場所で開放的な空間です。

洗うのも干すのも大胆に広々と使えます。

 

汗と埃を洗い流したモノたちは

さっぱりもとのかお・・とまではいきませんが

時を重ねてとがった部分がなくなり

丸みを帯びた表情をみせてきます。

いい風合いと味のある表情です。

 

タテモノも電波をキャッチできるよう

勇気ある足腰のしっかりとした

つわものが屋根に登ってアンテナを調整しました。

地下足袋の出番です。

 

足袋といえば行田ですね。

昔、足袋の街として栄えた行田市

足袋蔵をあちこちで見かけます。

NPOが蔵の保存に力を入れています。

今では蔵の外観そのままにお洒落なお蕎麦屋さんにリノベーションしたりと古いモノを新しいモノとをミックスした試みをあちこちでみかけるようになりました。

 

のぼうの城ののぼうさまが残した土地、

あたたかくみなを守り、陽気で楽し気な気概が残っている

土地柄です。

 

とにぎやかに掃除をしているあいだに日が暮れて

夕方になり

ひんやりとした空気を迎え

さあさあお片付けして帰りましょう。

まだもう少し時間と手間がかかります。

じゅんぐりとじんわりと時には人の手を借り

思い描いた世界を創っていきます。

たくさんあるお部屋のたくさんある荷物を片付けたあと

どう素敵に陳列ましましお目見栄して

快適に作業できる工房へ変身するのか

どうなるのかが楽しみです。

 

未来への足跡はいつだっていまからここから。

 

筆 一月三舟