ブルーオーシャン、舟に乗れ。 七夕のものがたり

今日は七夕です。

彦星と織姫の物語。

 

風待月とも云われる

涼しい風が吹き込んでほしいなと大多数が願う

炎帝が元気になるこの時期、

数字の7に縁がある男の子のように腕白で

なんでもやりたがる女の子が生まれました。

 

そのころにしては

女の子だからこうしなさいとか

言われず自由に野山を駆け巡っていました。

夕焼けになったら帰ってくるんだよ、と

言われ「カラスが鳴くからかーえろっ」と日が暮れるころまでは

自転車こぎこぎ家路に着くといった自然体で育ちました。

 

月日は立ち

世の中は気づけば目まぐるしく発展と進化をとげ

女の子自身も大人はこうあるべき

大人の女とはこういった姿であるべき

の[べき論]に自然と溶け込んでいくのでした。

 

いつしかそれはがんじがらめの自分を苦しめていく

縄となり重い鎧となり息ができないほどとなりました。

 

捨てられたりなにかを捨て

だいぶ身軽になったとき

ひとは伸び伸びと自分のしたいことをしたらいいと

気づきました。

 

自発的にものごとを捉えるようになったとき

いままで地面を見ていた瞳は

星に月に向くようになりました。

 

こうしたい、こうなりたい

が言えるようになり

新しいストーリーがはじまりました。

 

織姫と彦星はきっと出逢う

 

その日がくるまで

織姫は

ほかの人が見たことのない創ったことのない素敵な織物を織り

たくさんのひとの輝く笑顔をみた

彦星は

おいしく珍しい作物をたくさん育て

たくさんのひとに喜ばれたくさんのひとが健康になる姿をみた

 

一年に一回、

お互いの一年のストーリーを語り明かす日を迎える。

そして

いつしか彦星は

建築までできるほど勉学に努め逞しくもなり

橋を渡していつでも行き来できるようにした。

いつでも行き来できるが

お互い仕事が面白くてしょうがない。

自他ともに認められているので

だれからもおとがめはない。

自由に好きな時間に好きな場所で会えるようになりました。

橋を創ったのに

舟も創った。

ふたりきりで舟で語らうためでした。ロマンチックですね。

 

仕事のやりくりをしつつ

プライベートの充実が

また明日への原動力になることを

ふたりは知ったのでした。

一緒にいる時間が多ければいいってもんじゃないね。

濃さだね。舟に揺られている時間はとても素敵な時間ね。

と言い合うのでした。

 

二人の想いと願いが重なり合って

生まれたのが

数字の7に縁がある男の子のように腕白で

なんでもやりたがる女の子。

 

ブルーオーシャン、舟に乗れ。

これからをいつも楽しみに今をみつめています。

 

筆 一月三舟