日本の原風景 古民家について 襤褸アートのつづき

里山の集落へ出かける機会があります。

人が住まなくなってしまった古民家にも多く出逢います。

 

裏の山から伐りだした木を

どうやって構造計算したのだろうと思わせる

曲がりくねった太い梁

何百年も保たれる頑丈な家屋

自然素材の漆喰や障子、茅葺屋根

いにしえでは集落で萱を育て順番に屋根の茅葺をしたそうです。

茅葺屋根は日本独特なものかとおもいきや

英国やドイツなど、世界で広く見られるようです。

 

ちかごろ

千葉の里山では海外の方が

古民家セルフリノベーションしている姿を見かけます。

お話しを聞くと

IT関連のお仕事をしている方が多いように感じます。

(統計をとっているわけではないのであしからずご了承ください)

 

東京からは近いですし

温暖な地域です。

国際空港も近い、お値段もリーズナブルで

土地付き自然付きの住宅となれば当然のように

いい立地と言えるのでしょう。

 

DIYを楽しみながら自分好みに仕上げるのも

醍醐味かもしれません。

 

時代を経て隙間風を防ごうと窓や玄関をサッシに

変えた古民家が多々あります。

それを木枠の窓や木の玄関戸に替える計画だと

仰っていた方に出逢いました。

そして自然に朽ち果てた木の桟を取り出して見せ

これに付け替えようと思うともいっていました。

さながらアートですね。

面白いなあ、自分の好みを体当たりで表現しているなあ

とびっくりするやら感心するやら

これも襤褸アートのひとつと言えるのかもと思いました。

 

お逢いしてからおおよそ一年がたちます。

どのくらいリノベーション計画が進行したのか

気になるところです。またお逢いしたいですね。

 

本日、埼玉県にある武蔵丘陵森林公園南口近く

アンティーク&カフェ『トロワ』さんの敷地内で

古道具の露店を出します。

『トロワ』さんのイベント開催中にご一緒させていただきます。

興味がありましたらお立ち寄りください。

 

素敵なモノに巡りあえるかもしれません。

 

筆 一月三舟

 

 

 

ボロボロになっても・・ 襤褸アートの個性

感情のコントロールができていて

穏やかに話す方をみると

尊敬して憧れてしまいます。

 

昨日の気になる言葉を調べました。

『疵』  きず。欠点。あやまち

『庇う』 他から害を受けないように、助け守る。いたわり守る

     大事にしまっておく

 

古道具を扱っていますと

どうしても疵に多く出逢います。

人間もモノも同じです。

長くこの世に存在していますと

器と器のぶつかり合いやこすれ合いも経験しています。

大事に扱っていたとしても

どこかに仕舞われていたモノや飾られていたモノより

使っていた回数の多いモノは

疵のつく確率がどうしても高くなります。

 

侘び寂びの世界では

完璧ではない美しさにモノの価値を見出す

といったこともあるようです。

いびつに歪んだ抹茶椀ごつごつ無骨な椀

釉ハゲのある器など

そこに至った過程や奥深さを見ているのでしょう。

奥深さを見つけたら

そこから派生するおはなしも楽しく広がりそうです。

 

襤褸という時代を乗り越えてきた古布があります。

主に藍染や絣の木綿地で拵えた

野良着などのことです。

もっとちゃんと言いますと

野良着は着る頻度が高く

破れたりほつれたり擦れたり穴があいたりと

ぼろぼろになっていきます。

働いているのですから必然です。

それを裏側から布を当てたり違う布を接ぎ当てたり

刺子をして布がずれないようにしたりして

また着れるようにしてあるモノです。

 

それが必然から偶然にも?パッチワークのように見て取れます。

手仕事と布の組み合わせの妙

そして主張しすぎず物静かに語りかけてくる色味に

アートの世界や海外では高く評価されているようです。

 

もともとパッチワークというモノは

そこにあったあまり布をつなぎ合わせて

一枚の布としてベッドカバーやラグマットなどに仕立てたので

海外も日本も考え方としては一緒なのかもしれませんね。

 

疵を庇う

 

穴があいたら違う布を当てて補えばいい

藍染藍染の同じ色合わせがいいならそれもいい

藍染に縞絣がちらみせがいいならそれもいい

大きな穴にカバーする布を当ててずれるようなら

時間をかけ刺子をちくちくステッチして

ずれないようにすればいい

 

ひとつひとつ個性があり

時間をかけた丁寧な手仕事があり

ここにも侘び寂びのような奥深さをみています。

 

筆 一月三舟

 

 

 

 

 

 

 

 

一月三舟は古道具屋さん

背中をぽんと押されている

と感じています。

ブログもぽつぽつぽちぽちぱちぱちしていきます。

 

自己紹介となります。

 

一月三舟は古道具屋さんをしています。

といっても駆け出しの新人です。

たくさんの先輩方に教えていただくことが多く

日々ありがたくおもいます。

 

わたしの心のなかの師匠

魚柄仁之助さん 古道具屋・料理研究家・エッセイスト

金子信夫さん  俳優・料理研究家・酒豪

相田みつをさん 書家・詩人

 

ほかたくさんの方に感化されることがあります。

 

上記のお三方は若かりしころから

『すごい!枠からはみでている!

こういうことしていてもいいんだ!まじめに楽しんでいる!』

 

と常識の枠からはみだしたくないと

こうでなくちゃいけないと

がんばり続けていた、信じていた

自分の目には新鮮に映ったのでした。

 

自分の歴史の壱ページで

とあることをきっかけに

信じていた世界ががらがらと音をたてて崩壊しました。

 

建て直しとカタチつくりをしてきました。

そうしたらあら不思議

上記お三方が組み合わさったようなモノができあがりました。

 

大人になってから

まさかの

よちよち歩きから

手を引かれて歩けるようになり

走れるようになってきたように感じられる

不思議で貴重な体験をしました。

 

いちどはがらがらと音をたてて

崩れたモノがきっかけに

怖がっていた新しい世界への扉をあける

入り口となりました。

 

古い道具たちが語りかけてくる 歴史 の事実

畑の野菜や植物を 育てること で知ること

料理をしての さじ加減

そして言葉で文章を書くことで

自分の考えていることの 頭の整理

 

 

ちかごろでは

『疵』と『庇う』という字が似ているのが気になっています。

時間の取れたとき調べてみたいです。

 

ちかごろでは

CAFEBLUEPIECE

という

ここお店なの?と聞かれてしまうような隠れ家みたいなお店で

焼き立て天然酵母パンのランチと

ちょっとしたおやつやピザをつくっています。

珈琲と紅茶も淹れます。

 

ちかごろでは

信じるものは救われる

やってみなくちゃわからないからやってみよう

座右の銘となりました。

自分の目と耳と口と感覚と頭と身体を信じるということです。

自分で選んだことやひとも信じるということです。

 

ひとと違った考えでもいいや~って

セオリーどおりでなくてもいいや~って

思ったことしてみたいこと

したらいいや~って

つまづいたらまたたちあがればいいや~って

楽しんだらいいや~って

世界は広いから

いい意味での類は友を呼ぶになればいいや~って

自分に言い聞かせています。

 

そのときどうしたらいいか

そのときできることをして

活動しています。

 

異業種の方や地方にいる方とも

交流や意見交換(堅苦しい言い方でごめんなさい。やわらかな言い方が思いついたらいいな)

もしていけたらいいと思っています。

 

12月に友人とイベントの企ても画策しています。

 

紡ぐ糸の一本は一月三舟

紡ぐ糸の一本はKOTOECOMPANY

 

ほかに多種多様な糸を紡いで

素敵な模様が絵画ができたらいいなと

思い描いています。

 

筆 一月三舟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまからこれから紡ぐおはなし

山形県庄内へ行ってきました。

のどかな空気と時間の流れ

山伏や山岳修験者で知られる

出羽三山がそびえ守りたち

月山の雪解け水の恩恵を受け

広がる田園風景

豊かで清らかな水で育まれた美味しいお米

米どころゆえに磨き栄えた日本酒

島国、日本ならではの急流の河川がもたらす

栄養豊富な水が海に注がれ

豊かな漁場と成り魚がおいしく育つ

自然の恵みの宝庫

 

そして

自分の子供時代を支え育まれ

第二のふるさとともルーツともいえるフィールドです。

 

ブログをはじめて

一年がたちました。

 

はじめは何をかいていいのか・・

と小さな細い道を通ったり

選ぶ扉を開けていくのも

おっかなびっくりでした。

もしも読んでくださっていた方がいましたら

見守ってくださり

どうもありがとうございます。

 

思うことがあり

山形庄内へ出かける前に

一年くらい書いてきたブログを一旦消しました。

 

日々の更新が・・

というより

自分自身と自分を取り巻く環境を塗り替える更新速度が

早く感じてきました。

 

過去にあった出来事は

歴史のヒトコマと考え

あまり執着しないようです。

日本食文化の代表

お米がじんわりと吸収されからだの栄養となり

じんわり

その後の原動力となるように

粘り気は未来につなぐ方向へ

ベクトルが向いているように感じます。

 

 

よくなるにはどうしたらいいか?

とよく考えています。

 

初心を忘れないため

覚えておきたいため

ブログをはじめたころの面影は残しておきました。

 

枠組みもカテゴラリーも

なにも考えずに

日記なのだから・・と

自分のおもったことかんじたこと

自分をはげましたいこと

自分の今していること、できていること

を書いてきました。

 

そしてひそかに読ませていただきました

ブログを書かれている方の考えや

文筆力に

感動したり励まされたりもしていました。

ありがとうございました。

 

せっかくの行進をもう少しリニューアルしたいな

と考えています。

ここで育まれたことを次に生かしたいのです。

 

またぽつらぽつら書くかもしれません。

 

これからも一期一会を大切に

していきますね。

そのときできること

そのときかんがえられること

そのときつたえられること

を考え活動していきます。

 

筆 一月三舟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おおよそ一年のブログを通して

 

 

 

 

 

 

きめ細やかなこころ配りと

おおらかさの

両方を兼ね備えている場所

 

 

 

 

 

旅人のとまり木へ

地図って面白いですね。見るのがすきでした。

過去形になっているのは

最近地図を見る機会がとんと減ってしまいました。

 

『むかーしむかし、あったとさ』

草をかきわけ、月明かりで旅した人たちのおかげで

今の世の中になったんだなあ。

 

今は

地球儀が気になります。

 

 

最近は便利な世の中になりカーナビが行きたいところまで

案内してくれます。

 

私は車にカーナビを搭載せず

自分ナビです。道に迷ったらその土地に詳しい人に聞けばいいんです。

教えてくれます。

 

寄り道だいすき。自分の知らなかった発見がたくさんあるからです。

『道草しないでかえってきなさいね』

よく言われました。

 

気になることって自分にとって必要なことです。

興味が湧いているのは

そこへ進め

ということ。

小さな一歩でもUターンでも三歩進んで二歩下がってもジャンプでも

立ち止まっているより進んでいます。

 

その瞬間や出逢いを楽しむこととしましょう。

 

 

筆 一月三舟

 

 

旅と冒険のはじまり ものがたりはここから

大きな波を感じたから小さな舟をこぎ出しました

 

『すきなことどんどんやれ』父の言葉です。子供のころというより

随分大きな大人になってからのほうがよく言われましたね。

それで今はこういうことはじめました。

 

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只今、壁塗り中。

ものつくりの好きな友人と一軒家をリノベーションしています。

便利な世の中となりました。女性でも漆喰がすぐに塗れます。

古くなった壁紙の上を、まるで上書きするかのように

綺麗まっさら色白のべっぴんさんにできます。

 

ああ~さっぱりした~

とは誰の言葉でしょう。

 

その道のスペシャリストには笑われるかもしれませんね。

 

どういった形でも笑みが生まれるのはいいことです。

 

見方は自分の心次第。

 

 

どんどんやっていきますね。

 

スペシャルサンクス 私という箱に興味をもった方々

 

筆 一月三舟