つきとぼうず

最近、時間をみつけては栃木へ日帰りで行っています。

 

帰り道の途中

たいてい寄り道をします。

のぼうの城で有名な『忍城』がある行田市

街の歴史の中で足袋の街として栄え

藏がたくさん立ち並びました。

時は流れ、今では蔵としての役割から鞍替えして

お店となっている蔵が多数あります。

 

そのうちの一軒で藏をリノベーションして

マスター手打ちのお蕎麦と

美味しいお酒の飲めるお店があります。

店内には控えめなアンティークと

ダイナミックに活けられた花や木も

瞳に栄養を与えるおいしい味付けとなっている

アーティスティックな空間です。

 

本日はぼうずだったことを告げます。

ぼうずとは花札の一枚です。

 

こんな日もあるさーって

今を受け止め

はい。次。

になるためにはリフレッシュも大事な栄要素です。

美味しい料理と楽しい会話とリラックスした時間を

過ごすと自然に身も軽くなります。

人と話すとその人の視点や考え方を知り

自分のなかにあるものと混ざり合って

あらたな発見ができます。化学反応が起こって来ます。

『元気になったから帰るね』

と今後の予定を話します。

未来の約束をして

『またね』

あちらも

『お気を付けてっ!』

と元気に送り出してくださいました。

 

走り始めた車の窓から

薄暗くなり始めた空に大きな白い月が見えました。

見守られている。

包まれている。

付いてくる。

 

ほほ笑みかけてくれるような

まんまるくりくりのお月様(これまたぼうずですね)を見て

また気持ちを新たにするのでした。

 

筆 一月三舟